学生時代(40年以上前)に夢中で読んだ書籍に「ハヤカワ文庫」と言うSF文庫がありました、。今でもあるかは知りませんが、その中の「宇宙英雄ローダン」シリーズや「スターウルフ」シリーズ・「キャプテンフューチャー」シリーズを夜通し読んだものです。

これはキャプテンフューチャー。スペースオペラと言われる宇宙を舞台とした冒険活劇もので、結構読んでいると奥が深い。当時はこのような本を読む人が多くいたのです。テレビゲームができ始めたころで、ゲーゼンなどもなく、もちろん家庭用のゲーム機が発売される前のお話。ビデオも出始めで高価な家電で、YHS(ビクター・ナショナル)とβーマックス(ソニー)がシェアーの獲得争いを始めたころのアナログ世界真っ最中。

このキャプテンフューチャーは10巻ほど出ていたと記憶しています。外国でアニメ化されてNHKで放映された事もあるので、そちらを記録されている方もいらっしゃるかも。私は現在ほとんどを所有していますが。今では手に入らないのでしょうね。私の宝ものです。

そして圧巻はこれ、宇宙英雄ローダンシリーズ。

これはドイツの出版社が週刊で発行していた超々長編SF大作です。文庫本を週刊発行ですよ。(日本語翻訳版は2週分を一巻としている)こんなに沢山発行できる秘密は…。

このシリーズは作者が一人ではなく、持ち回りで次々にバトンタッチして書いていく形をとっています。つまり複数の作者が週刊でドンドンと書き続けていくリレー方式なんです。かなり革新的な形で発行していたものです。私は100巻ほど読んだところで挫折しましたが、ウィキぺデイアで検索したところ、2004年7月の301巻からは月刊での刊行、2010年1月の第368巻からは月2回の刊行となっていて、2019年9月16日時点の最新刊は第600巻(ドイツ版ヘフトの第1199巻・第1200巻にあたる)を数えているということです。すごい。

物語としては、月に最初に降り立ったNASAの宇宙飛行士のローダンと相棒のブルが月面上で巨大な球形の地球外宇宙船(アルコン帝国)が難破しているのを発見。その圧倒的な科学力を東西(当時のアメリカとソ連)のどちらの陣営に渡しても地球の不幸になるとして、地球外宇宙船の生き残りの宇宙人の支援を受けてゴビ砂漠に独立国を樹立。各国の干渉や攻撃を排除しつつ、迫りくる悪意を持った宇宙生物を撃退しながら、地球をアルコン帝国の跡継ぎとして育てていくというお話で、いや~その雄大な事、たまりません。

さすがに作者が次々と変わっていくと、最初の設定があいまいになって。ローダンは最初は煙草を吸っていたのに、途中から煙草は吸った事がないことになったりしていてその辺もマニアにとってはニンマリするシーンではあります。

このローダンシリーズも廃盤になっていると思います。私は学生時代の引っ越しの際に処分してしまい、数年前にヤフオクで探して50巻ほど購入しました。老後にゆっくりと読もうかなあと思っていましたが、定年後もパートで働き、仲間との活動もあり、人生に老後なんてない!…ことに気が付きました。しかも、文庫本は字が小さい…老眼が進んで読めないんですよ…あ~あ(><)

レモン軍曹