年上の言うことは聞いておくべきなのでしょうか。

数年前から

確かに、仕事の先輩から学んだことはとても多いですし、ネットの年上の人に助けてもらったことも多々あるし、

年配の人のアドバイスで、目からうろこが落ちたことも多々あります。

しかし、最近の世の中の風潮だと、

ジジイ!であったり、老害!であったりと、ひどい言い方がされていることを散見しますね。

話を聞いたほうが良いのか、ということと、なぜこうなったのか、というのをちょっと今日は考えてみます。

・老人の言うことはなぜ聞くべきか

調べてみたら、この話は、根っこはかなり古代の話になりますね。

っというと話を盛りすぎなのですが、これは実は地域共同体ができたころにさかのぼった話なんですよね。

老人になるまで生き延びたことが少なかった世代には、生存スキルとして、後ろの世代にとっては明確に有用でしたね。

特に、文字がなく、口伝のころには、老人の知恵でコミュニティが救われることも多かったのでしょう。

では、今の時代は情報がいくらでもあるのでそういうものが要らないのか、というと、

私はそんなことは無いと考えています。

大事なのは情報の取捨選択だと思うんですよね。

あとは、人間関係の知恵をその場の状況を見て教えてくれる、ってのもなかなか得がたいものがありますよね。

それって一般的な知恵はググればいくらでも出てきますけど、今私が何をしなければいけないのか、ってのは

その場にいる人にじゃないとなかなか教えてもらえませんからね。

更に言うと、しっかり歳をとってきた人って、自分自身の失敗を含めてアドバイスをしてくれるんですよね。

人をだまそうとする人は、どのように近づいてくるのか、お金の失敗をしないためにはどうしたらいいのか、

もっと言うと、幸せになるにはどういう努力をしたらいいのか、教えてくれる人が多いですよね。

f:id:mirai-akarui:20170921141510j:plain

・なぜここまで老人の話が聞かれなくなったか。

医療が進歩してきたからですね。

特に努力しなくても年齢だけは重ねることができるようになったために、

知識や経験をあまり積まなくても、健康でさえあれば歳をとれる時代になってきています。

更にこの話に少子高齢化が乗っかって、

老人より子供のほうがレアな存在になってしまっていることと、

老人を支えるのが若い世代、っていう構図になってきていることで、

社会のお荷物、という言い方をされるようになってきてしまっていますね。

しっかり重ねてきたものがない人が老人になって能力や聞く力が衰えてしまって、悪循環になる、

という構図を皆さんが多々見てきた結果が現状なのでしょう。

とはいえ、先に書いた通り、しっかり成長してきたお年寄りの方の話は聞いていてすごい為になりますね。

先日亡くなってしまいましたが、日野原 重明先生の話はとてもためになりましたね。

著書も読みましたが、人間の幸せについてや、命の価値について語る姿は本当に勉強になりました。

聖路加国際病院の建て替えの時にも、皆から非難されながらも災害時に役に立つように設計して、

結果地下鉄サリン事件で役にたったりと、卓見っぷりも素晴らしいですよね。

私自身も、日野原先生のように、話を聞いてもらって、大事にされる老人になりたいと考えています。

これからはライバルが多い時代になりそうですし、頑張りたいですね。

f:id:mirai-akarui:20170917213049p:plain
みらい