静岡県藤枝市岡部町(旧志太郡岡部町)にはたくさんの地蔵堂・観音堂・神社の祠があります。散歩(ウオーキング)を初めて、我が郷土にこれほど多くの地蔵さまや観音様が祀られていることに気がつき、驚きました。今回はその趣と個性あふれた地蔵さまや観音さまをご紹介する「地蔵様探しのウオーキングツアー」の巻です。(^^)

さて…旧東海道(旧国一)を岡部台入口バス停(静鉄バス)から西へと歩いて行きましょうか。

まずは岡部町川原まちに鎮座している神社の祠。誰が祀られているのか、皆目わからない小さな祠です。こんど役場で聞いてみようかな。

岡部町・川原まちの祠

立光山不動尊入口

静岡県藤枝市岡部町。旧東海道沿い、丸子宿から西へ向かい岡部宿に入る手前に小さなお不動さんがあります、立光山不動尊です。

登山道(といっても十数メートルのかいだん)のお地蔵様たち

このお不動さんの登山口にお地蔵様が四体祀られています。かなり古いお地蔵さまで、形が崩れてはいますが、地元の方々が生けたであろう花がいつも供えられています。岡部宿への入口にあたる箇所にあるので厄除け、邪気除けのために鎮座しているお地蔵様たちなのでしょう。

岡部橋の先に地蔵堂が…

立光山のお不動様の向えに旧東海道を跨ぐ岡部橋があります。そのたもとに地蔵堂があります。

いつもお花が絶えない地蔵様
初亀酒造裏の観音堂

岡部の旧国道一号線から岡部川沿いにある遊歩道を歩いて行くと、初亀というおいしいお酒で有名な初亀酒造があります。その裏手に小さな観音堂があります。

この川沿には観音堂や地蔵堂がたくさんあります。なぜこの岡部川沿いに多くの観音堂や地蔵堂があるのかは定かではありませんが、小さな川なので氾濫で多くの人が亡くなったので、その供養と氾濫防止の厄除けのために祀られたいるのではないかと思われます。

旧国一沿いの地蔵堂

岡部川沿いの遊歩道は、途中,一旦旧の国道一号線に出ます。そして再び遊歩道にはいる入口に地蔵堂があります。

秋葉山。地蔵菩薩

このお地蔵さんは秋葉山のお地蔵さんです。地蔵菩薩は真言で言うとオンカカカビサンマエイソワカと言いますが、このお地蔵堂の右の柱にはその真言が書かれています。お地蔵様を拝むときには、静かに手を合わせ、この真言(オンカカカビサンマエイソワカ)を三度唱えると良いでしょう。ちなみに、観音様(観音菩薩)はオンアロリキャソワカです。真言とはインドの古い言語で、これを唱える音が仏の世界とつながるキーワードになっているらしいです。

岡部川対岸の地蔵堂
赤い橋のたもとの地蔵様

岡部川遊歩道を歩いて行くと、赤色に塗られた橋があります。その対岸にも地蔵堂があります。この地蔵堂のお地蔵様には赤い布がかけられています。なかなか可愛いお地蔵様です。この先にもお地蔵さまがいらっしゃいます。本当に数百メートルおきにお地蔵さまがいらっしゃる、こんなに多くのお地蔵様が集まっている場所は多くはないとおもいます。岡部川沿いや葉梨川・朝比奈川沿いにも、まだまだたくさんの可愛いお地蔵さまがいらっしゃいますよ。(^^)

岡部支所(旧岡部役場)の東がわのお堂

さらに進んでいくと、岡部支所(旧岡部役場)の手前にお堂があります。これは観音堂ですが…。

格子の中観音様

なにやら怪しげな観音様です。なぜこんな格子の中に入れられているのでしょうか。これでは幽閉されているようにも見えます。

ちょっと不気味な感じが…

中を覗いてみると…かなり顔が崩れています。私は観音様と感じましたが、本当はお地蔵様かもしれません。かなり年季の入った石像です。保護のために格子の中に入れてあると解釈したいです。まさか…封じ込めているとは思いたくありません。(怖い)

岡部川と朝比奈川の合流地点付近

さて…気を取り直してさらに遊歩道を歩いて行くと、岡部川と朝比奈川の合流地点に達します。この先にお地蔵さまがいらっしゃいます。

数体ならんでいます
5体のお地蔵様
堂の前地蔵尊です。

5体もならんでいますと、可愛いですね。赤い前掛けと帽子が目を引きます。

さらに歩いて行きますと…

これが新田の川除け地蔵様と馬頭観音様です。やはりお地蔵さまは川の厄除けに祀られていることが分かります、この地域ではかなり頻繁に水害に襲われたのしょう。ここを散策していた時に地元の中学生の男の子(一年生くらいの子)がすれ違いさまに「こんにちわ」と挨拶してくれました、私もにっこり笑って「こんにちわ」と返しましたが。その男の子、ちゃんとお地蔵さまに頭をペコッと下げて去っていきました。なんと、日本もまだまだ捨てたもんじゃなあ…と心がホッコリしました(^^)

橋場町地蔵尊

さらに歩を進めますと、旧の横内村に達します。岡部宿から横内村にかけての旧東海道には横内橋というコンクリの橋が架かっていますが、昔は木の橋だったのでしょう。そのたもとにお地蔵様がいらっしゃいます。これが横内村橋場町地蔵尊です。

横内橋たもとの案内看板(町内会館前)

横内の町内会館の前(横内橋の東側)には案内看板があります。若宮八幡宮からSの字をかくように朝比奈川が北から南に流れていますが、散策ルートはその朝比奈川沿いに上から下へと歩くコースです。お地蔵様散策コースともいえるほど多くのお地蔵さまが目を楽しませてくれます。

旧東海道の横内橋

旧東海道の横内橋を渡って橋場町から橋向町(わかりやすいですね)方面へと足を向けましょう。この先にもお地蔵様がいらっしゃいます。ここまで自宅から約4キロ(徒歩一時間)です。(つづく)

レモン軍曹